導入事例
サムネイル画像の生成にImageFluxを活用してネットショップのレスポンスを大幅に改善
BASEは無料で手軽にネットショップを開設できるサービスで、すでに多くの人や企業がオーナーとなって商品を販売しています。大量の商品画像のサムネイル生成システムに課題を抱えていたBASEでは、ImageFluxの導入によりその負担を解決しました。
- 大量の商品画像のサムネイル画像生成が大きな負担になっていた
- 幅広いデバイスへの対応や新たな画像フォーマットのサポートも課題
- サムネイル画像の動的生成により、負担を大幅に軽減
- WebP対応などによるレスポンスの改善
大きな負担となっていたサムネイル画像の生成
オリジナルのネットショップを無料で作成できるサービスとして、70万店舗以上に選ばれているプラットフォームサービスが「BASE」です。初期費用や月額費用がかからない上、ショップのデザインや決済システムの導入も簡単にできるよう工夫されています。
開設したネットショップには、販売する商品の画像を並べることができますが、システム面において負担となっていたのはサムネイル画像の生成です。特にBASEでは、ネットショップにアクセスする端末に応じてサイズの異なるサムネイル画像を使い分けているため、その生成に大きな負荷がかかっていました。「バックエンドでサムネイルを生成するバッチを回したり、あるいは外部のクラウドサービスを使ったりと試行錯誤していました。しかし昨今のスマートフォンで増えている高解像度ディスプレイへの対応や、新たな画像フォーマットであるWebPのサポートなどまで考えると、ちょっと大変だなと思っていたのです」(BASE 藤川氏)。
機能面だけでなく課金体系もマッチしていた
このような課題に対処するため、サムネイル画像を生成するシステムを新たに構築することも検討されました。「商品画像がアップロードされたタイミングで静的に複数のサイズのサムネイル画像を作っていましたが、それが結構大変だったんですね。それで動的にサムネイルを作りたいと考え、そのためのシステムを構築することも検討しましたが、そこは我々が頑張るべき部分なのかという疑問がありました」(BASE 加賀谷氏)。
仮に自分たちで開発すれば、それに相応の時間を割くことになるだけでなく、運用や監視の負担も生じることになります。こうした負担を避け、サムネイル画像の生成を最適化するために選ばれたのがImageFluxです。「動的にサムネイルを生成するシステムを開発するのは構わないけど、実際に開発して運用するのは大変だよねと考えていました。そういった状況でImageFluxの話を聞いて、これならダイナミックにサムネイル画像が生成できて、スムーズにトラフィックを流すことができる。これはいいなと思いました」(藤川氏)。
さらにImageFluxで魅力的だったのは課金体系でした。「我々はフリーミアムのサービスであり、なおかつ商品画像のアップロードにも制約を設けていません。そのため、1枚の画像生成に対していくらという料金体系だと、確実にコストモデルに見合わないんです。ただImageFluxはトラフィック課金で、先行投資のような形でコストが発生することがなかったのは大きなポイントでした」(藤川氏)。
BASEで提供されるネットショップにはWeb版とスマートフォン向けのアプリ版がありますが、ImageFluxの導入はまずアプリ版から進められました。「AndroidとiOSのそれぞれで1つの商品画像に対して何パターンくらい必要かをエンジニアと相談して実装していきました。URLにクエリーを付け足して組み立てるだけなので、実装はすごく簡単でした。ドキュメントもそろっていたので、それをオンラインで参照しつつ開発しました」(加賀谷氏)。
レスポンスの改善を果たし快適なショッピングを実現
ImageFluxの導入効果はすぐに現れました。
「アプリの特性上、画面にたくさんの画像が並ぶんですね。ただ必ずしも閲覧されているユーザーの方の通信環境が良好なわけではありません。場合によっては、電波が不安定な状況でアプリが使われることも当然あります。しかし今回ImageFluxを導入してWebPに対応したことにより、目に見える形でレスポンスが改善しました」(加賀谷氏)。WebPはトラフィック量を削減し、表示速度の改善も期待できる新たな画像フォーマットです。ImageFluxはこのWebPへの変換もサポートしており、スマートフォン向けアプリやWebサイトのレスポンス改善を図ることができます。
問い合わせもなくなりサポートの負荷も軽減
ネットショップを開設したオーナーからの画像に関する問い合わせもなくなったようです。
「ImageFluxを導入した後、画像をアップロードしたのに表示されない、あるいは意図した画像と違うといった問い合わせは一切ありません。そういった意味で、カスタマーサポートの部分でも負担軽減につながっています。またコストについても十分にリーズナブルだと考えています。もうImageFluxなしでは何もできないですね」(藤川氏)。